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2006年01月15日

第四回 BOULDERING

あけましておめでとうゴザイマス。

新年最初の学ぶヒトは、ボルダリングです。

NHKの新春ドラマ「氷壁」でも、その劇中に幾度も岩ののぼりをするシーンがでてきますが、
あの岩登りを想定した室内訓練用に作られた壁を、素手の力を使ってよじ登っていくスポーツをボルダリングといいます。

都内にも各所のジムがあり、あなたの街でもすぐに体験することができます。

私が以前体験したのも、恵比寿の小さなビルの地下にあるとても小ぢんまりとしたジムでした。

このボルダリングというスポーツ、ただ壁を好きなように登ればいいというものではない。
簡単なルールがあります。それは、左右の手を置く順番が決まっており、その通りに手を進めていくというものです。
上記リンクの写真にも、突起の横に小さなシールが張ってあるのが見えると思いますが、そこに手順が書いてあります。
あとは、その手順どおりに手が動くよう、全身を上手に運んで行きます。

そう「運んで行く」のです。単なる壁のぼりと思って侮る無かれ、とても奥深い。
まず、腕の力は確かに必要なのだが、大事なのは「足」の配置。
次の一手をより確実とするために、左右の足をどこに持っていけばよいのか、
それを間違えるとたとえ手が届いても、その後の踏ん張りが利かずに滑ってしまいます。
足の配置をよくしただけで、さっきまで苦しんでいた場所がいとも簡単にクリアできてしまいます。

そして、「頭」をつかうことが大事。
足の配置、手順の確認、体の持って行き方、すべて頭で考えながら進めていかねばなりません。
両手両足を踏ん張っているところで、じっくり考えていると正直つらいです。
そこで登り始める前に、ルートの確認をして攻め方を考えた上でアタックします。
そう、これって本当の登山と同じ過程を踏んでいることになります。
エベレストやK2など、世界の最高峰に挑む人たちから、素人でも登れる2000メートル級の山々も、
まずは自分のルート確認が肝心。
自分の力量と、それにみあったルートを把握しておかねばすぐに足元をすくわれてしまいます。
そんな疑似経験が、恵比寿の地下で味わえるのです。

登山は良く仕事とか人生にたとえられますが、
まさしくその通りで、自らが進もうとしているルートと己の現状を良く理解した上で、
確実に進んでいかねばいつか隙が生じて転落してしまいます。


都会にあるジムで、あなたも腕をパンパンにさせながらこれからの人生についてじっくり考えてみてはいかがでしょうか。

今回ボルダリングを体験したジム: vertical climbing zone J&S

投稿者 joypod : 2006年01月15日 01:51

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